Twitter(X)で時々バズる、いわゆる『鈍器本』。 とにかく厚い同人誌、大抵小説本を指す言葉である。 背幅にして6cmとか、ページ数にして1,000pとか、そういう規模の本だ。 私自身、同人誌を作り続けて10年以上であることもあり、それだけの本を作るのがいかに大変かはよくよく理解している。 文字数は10万字を軽く超えるのだし、装丁や校正にだって労力がかかる。 印刷費だって高いだろう。 制作にとてつもない時間と努力と金額がかけられている本だ。 だけど私は印刷所や、作った本人が自慢げにTwitter(X)で鈍器本の紹介をしていると、どうしてももやもやしてしまう。 理由は主に2点だ。 ・背割れについて 本は厚いと背表紙が割れてしまう。 すべて読み切るまで、割れずにもつのだろうか。 さらに、割れずに一体、何年保存できるのだろうか。 ・重さについて 本はもちろん、手に取って読むのである。 重くな
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