(C)Motoyuki Kobayashi 現在、小林幹幸の写真展「ナチュラリーズ」を開催中だ。彼のような若手写真家の展示はできる限り意識して行おうと努力している。アート写真の世界では小林のような40歳代はまだ若手だ。この時期の写真家は作家として羽ばたくかどうかが問われる非常に重要な時期。写真展を通じて自分のメッセージが伝わるかの検証を行い、その結果から色々なことを感じて、考えて欲しいのだ。 若いときはみんな自分は天才だと思い込んで作品作りをしている。自分が良いと思う写真は見る人も良いと思うはずだと妄信している。それは若者の特権で、まわりは優しく見守ってくれるだろう。この時期の写真家は自分に心地よくない意見を聞かないことが多い。 実際、優れた感性を持っていれば良い写真は撮影できる。しかしそれだけでは、アートとして人の心に訴え