社会奉仕団体・ライオンズクラブ(LC)の近畿地区の協議会の議長(67)(当時)が、東日本大震災の被災地のLCから救援物資の購入費として送られた義援金約1000万円を自分の個人口座に移していたとして、大阪府警は6日、議長が経営する会社などを業務上横領容疑で捜索した。議長は被災地に物資を送っていたが、購入費を水増しし、差額の数百万円を私的流用していた疑いがあり、府警は金の流れを調べる。 LC関係者によると、震災発生後、アメリカのLC国際財団が義援金700万ドル(約6億円)を、「日本ライオンズ連絡事務所」(東京)経由で被災地のLC協議会に送った。 被災地の協議会は救援物資の購入資金に充てようとしたが、生活用品が不足していたため、近畿や九州などの協議会に物資購入を依頼し、一部を送金した。 近畿地区の協議会の口座には3月30日、約1000万円が振り込まれた。議長は翌日、事務局員に指示して自分名義の個