先週に引き続き、森林の話を。 このところ、宮脇昭氏について大いに興味を抱き、著書を発注したり、WEB上にたくさん掲載されている対談記録を読んだりしている。 不覚にも、宮脇氏のことはつい最近まで知らなかった。日本だけでなく、アマゾンや中国にまで出かけていき、「宮脇方式」と呼ばれる方法で、数千万本の植林を手がけてきたという。 「宮脇方式」では、その土地の「自然植生」というものを重視する。 人間が手を加えなかった場合、自然にその土地に生えてきて生き残る植物種がある。それは何かを突きとめ、人間が植えたい木ではなく、土地が迎え入れる木を最初から植える。しかも、単一ではなく、複数の樹種を混ぜて植林する。 この方法だと、3年経って根がしっかりついた後は、人間が手を入れずとも、自然淘汰に任せたままで、立派な森林になるという。 これが宮脇氏のいう「本物の森」だ。 一方、建築材料(商品)にするために杉や檜ばか