暴力団ミニ講座その２４隠語とは、「特定の仲間の間にだけ通用するように特別の意味を付与して用いる語」（広辞苑）のことで、特殊社会における特殊文化を示すものと言えます。 暴力団社会にも、当然のことのように暴力団社会特有のたくさんの隠語がありますが、これら暴力団社会で使われている隠語が、いつしか一般社会でも使用されるようになったものも少なくありません。 例えば、オケラ→金がない、ガセ→偽物、ガンをつける→にらみつける、サツ→警察、シャブ→覚せい剤、シャリ→米・飯、スケ→女、チャカ・ハジキ→拳銃、モク→煙草、ヤキ→制裁、等々聞き憶えのあるものがたくさんあります。 このように、暴力団社会で多くの隠語が盛んに使われているのは、それこそ暴力団社会の長い歴史の中で培われてきた特殊文化であり、仲間うちでしか意味が通じない言葉を使うことによる仲間意識や集団意識の醸成強化、劣等感の裏返しとも言える一般社会に対する一種の反抗心と力の誇
