3月にシステム障害を起こしたみずほ銀行が、障害発生から1カ月近くも再発防止策を全店に徹底していなかったことがわかった。一方、顧客には「対策を徹底している」と、実態と違う説明をするよう全店に指示していた。 金融庁はみずほ銀に立ち入り検査をしており、これらについても調査に乗り出すとみられる。みずほ銀は西堀利(さとる)頭取が引責辞任する方向だが、経営陣の責任がより厳しく問われる可能性もある。 障害は3月15日に起きた。116万件(計約8300億円)を超える現金振り込みが滞り、震災から約1週間後の3連休には全国の現金自動出入機(ATM)が止まった。 原因は14日に東日本大震災の義援金が支店の口座に集中したためだ。義援金用の口座を作って大量振り込みに備えなければいけないのに、これをせず、システムがダウンした。 幹部によると、本部が、義援金のような大量振り込みを受け付けるルールを行内のイントラ