読売新聞西部本社の社会部記者が、うっかり取材メモを他社の記者にメールで誤送信し、取材情報を社外に流出させてしまった。中にはきわめて秘密性の高い警察情報が盛り込まれていた。 流出させた記者は諭旨免職、他の誤報もからんで編集局長は更迭、社会部長は降格という厳重な処分が下された。「メールの誤送信」という単純なミスが、なぜこんな大ごとになってしまったのだろうか。 誤送信後慌てて電話でメールの削除を依頼 2012年8月14日付の読売新聞によると、この記者は7月20日、福岡県警の警察官による贈収賄事件に関して、捜査関係者に取材した内容の一部をデスクや同僚記者にメールで送信しようとした。ところが、誤って福岡司法記者会に加盟する新聞・テレビ・通信社あわせて13社の記者に送信してしまったという。 暴力団排除に警察が全力を挙げている福岡県では12年4月、指定暴力団工藤会の捜査にあたっていた福岡県警の元警部が銃