参院予算委員会は18日午前、安倍首相と全閣僚が出席して、2012年度補正予算案に関する基本的質疑に入った。 首相はデフレ脱却に向けた日本銀行の対応に関し、「(日銀が)責任感をもって結果を出していけないならば、日銀法改正も進めなければならない」と述べ、改めて日銀法改正の可能性に言及した。政府と日銀が共同声明で打ち出した2%のインフレ目標に関しては、「2%のゴールに達するまで金融緩和を続けていくが、(2%の)近傍でどう判断するかは専門家がやる」と指摘した。 主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が「通貨安競争」の回避を盛り込んだ共同声明を採択したことについて、首相は「現行の金融緩和はデフレ脱却が目的。為替操作で、いたずらに円安に導いているわけではない」と述べ、円安誘導との見方を否定した。