山口市立中で2年生の男子生徒が同級生の女子生徒をいじめ、昨年10月には頬をナイフで切るけがを負わせたのに、学校の対応が後手に回り、女子生徒が転校していたことが10日、山口市教育委員会への取材で分かった。女子生徒側は山口南署に被害届を出した。 市教委によると、昨年10月30日に理科室の掃除中、男子生徒が持ち込んだ果物ナイフを女子生徒の頬に当て、振り払う際に長さ数センチの傷を負わせた。 11月に再びナイフを向けられたため、女子生徒と保護者が学校に相談したが、担任は校長に報告せず、女子生徒が欠席するようになってからようやく、男子生徒への聞き取りが行われた。 女子生徒は登校するようになったが、保護者から12月、男子生徒に日常的にいじめられていたとの訴えがあった。担任は殴られていたことや、ノートに「死」と書き込まれていたことを知っていたが問題視せず、訴えを受けて初めていじめと認識したという。 女子生