「人生100年、定年70歳!」などといわれているが、70歳まで今の会社に居続けるのも簡単なことではない。企業は早期退職で中高年社員を追い出しにかかり、残っても役職定年や大幅な賃金カットなど厳しい現実が突きつけられる。過酷な職場で行く抜く術とは? 大企業を中心に早期退職者募集が急増している。元大手メーカーの営業部長、宮脇信夫さん(仮名・59歳)も55歳のとき早期退職に手を挙げた。 「会社は表向き否定していますが、どう見てもバブル入社組を標的にしたリストラです。僕の場合、退職金は4000万円を上乗せされました。早期退職後は、会社が連携する人材サービス企業による再就職支援で中小商社に部長として再雇用されたのですが、正直自分の選択を後悔しています」