東京都内で1~10月に起きた性犯罪( 強姦 ( ごうかん ) と強制わいせつ)の認知件数が計828件に上り、昨年1年間(807件)をすでに上回っていることが警視庁への取材でわかった。 小学生以下の児童の被害も多く、同庁は5日、犯罪心理学や都市工学などの専門家を集めた研究会を設置。発生状況を分析し、効果的な防犯対策を検討する。 研究会では、性犯罪が起きた場所の地形などの特徴のほか、容疑者の動機や被害者を選んだ経緯、事件前後の行動などを多角的に検証。来年夏までに防犯対策を提言する。5日に開かれた初会合で、同庁の山下史雄副総監は「弱い立場にある子どもや女性の安全が脅かされており、安全対策は喫緊の課題だ」と述べた。