覚醒剤約5キロ(末端価格約3億3千万円)を国内に持ち込んだとして、大阪府警と大阪税関は5日、覚醒剤取締法違反容疑で中国籍の少年(18)を逮捕、送検したと発表した。「香港の知人に誘われてやった」と容疑を認めているという。 府警薬物対策課と税関関西空港支署によると、少年は氏名不詳者と共謀し、5月11日、物干し竿(ざお)を持ち上げる棒(長さ約87センチ、直径約2センチ)84本に覚醒剤を詰めて香港から航空貨物で関西空港に送り、営利目的で密輸した疑いがある。 少年は3月に入国して大阪市西成区内のホテルに滞在し、荷物を受け取ることになっていたという。成功報酬として3万香港ドル(約42万円)が支払われる約束だったと説明しているという。 府警は5月15日に少年を同法違反(営利目的所持)の疑いで現行犯逮捕し、同(営利目的密輸)に切り替えて大阪地検に送検した。