産経新聞社は15日、昨年12月12日付朝刊3面に掲載された「日本人救った米兵 沖縄2紙は黙殺」と同月9日にインターネットサイト「産経ニュース」に配信した同内容の記事を削除し、おわびした問題で、両記事を執筆した高木桂一那覇支局長を出勤停止1カ月とする処分を決定した。 あわせて東京編集局の乾正人執行役員編集局長を減給、記事の出稿に関わるなどした編集局幹部ら5人を譴責(けんせき)とした。小林毅取締役編集担当は減俸30%1カ月。高木支局長は2月16日付の人事発令で編集局付とする。 本紙は8日付で、同記事は取材が不十分であり、琉球新報、沖縄タイムス両紙の報道姿勢に対する批判に行き過ぎた表現があったとする検証記事を掲載。琉球新報、沖縄タイムス両社と読者へおわびし、記事を削除した。 ◇ 産経新聞東京本社人事(16日) 兼那覇支局長 編集局地方部長船津寛