日本の性的文化について考察した書籍が今年3月、相次いで自治体から「有害図書」に指定された。「エロマンガ表現史」と「全国版あの日のエロ本自販機探訪記」の2冊で、18歳未満への販売が禁じられるほか、図書館などでも取り扱われにくくなることから、研究書まで有害指定するのは行き過ぎだとの批判が起きている。著者はそれぞれ、どんな思いを本に込めたのか。有害指定されたことについての受け止めとともに聞いた。(聞き手・加藤勇介) 2017年11月発行。392ページ。エロ漫画や一般向け漫画におけるお色気シーンの描き方の変遷を紹介。作家へのインタビューも。3月30日に北海道が有害図書に指定したが、指定を決めた有識者会議が議事録を残していないことが判明した。 議事録なし、問題点わからぬまま ライター・稀見理都(きみりと)さん 漫画の研究は数多いのに、エロ漫画においては先行研究がほとんどありませんでした。エロの世界で
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