まさに崖っ縁に立たされている――。 セブン&アイ・ホールディングス傘下で、カタログ通販大手のニッセンホールディングス(HD)が、2016年5月の「月次売り上げ概況」を発表した。 主要事業会社であるニッセンの5月の売り上げは、前年同月比41%減と、大幅な減少となり、16カ月連続のマイナスを記録した。 ニッセンHDの苦況は今に始まった話ではない。2015年度は133億円の最終損失を計上し、3期連続での赤字となった。 ■ 企業の継続に黄信号 こうした状況を受け、2015年度末の決算短信から、企業としての事業継続に黄信号が灯ったことを意味する、「継続企業の前提に関する重要事象」が記載されることとなった。 事態の打開に向け、昨秋に希望退職の募集に踏み切ったほか、今年3月には不振が続いた大型家具事業からも撤退した。 さまざまな止血策を講じたものの、現時点で目に見える成果は乏しい。 20