有名な人種隔離政策のアパルトヘイトの南アフリカ共和国では、パス法という、日本の外国人登録制度と同様の法律が適用されていたそうです。 「パス法の本質は戸籍や外登と同じ―南アフリカ共和国のパス法は、白人と黒人とを別々に登録、黒人には指紋を押させ携帯を義務つけるもの。ガンジーはこれに抵抗し、追放されてからインドの解放闘争に立ち上がりました。アパルトヘイトの象徴のような制度で、これが残る限り、黒人は戦いを止めない、といわれてきたものです。廃止されたのはようやく91年になってのことです。外国人の登録簿はなんでも「戸籍」と訳す日本の新聞が、ことパス法に関してだけは「人口登録法」と訳しているのが不思議です。差別台帳だという点でパス法こそ、日本の戸籍と外国人登録に近いのです」( 佐藤文明著 在日「外国人」読本 1998年 緑風出版 より ) 外国人登録証(外登証)は国によっていろいろな形態があるようで