進研ゼミからの回答 「公共の福祉」とは,「社会全体の共通の利益」であり,「ほかの人の人権との衝突を調整するための原理」です。 この「公共の福祉」という言葉は,日本国憲法の中で使われています。 日本国憲法では,基本的人権が保障されています。 基本的人権には「平等権」「自由権」「社会権」などがあり,さまざまな権利が認められています。たとえば,「教育を受ける権利」「表現の自由」「信教の自由」など,これらはすべて基本的人権として保障されています。 しかし,これらの権利をすべての人が勝手に主張したら,ほかのだれかの基本的人権を奪うことになってしまうかもしれません。 このようなことを防ぐために,日本国憲法は第12条の後半で次のように定めています。 「国民は,これを濫用(らんよう)してはならないのであって,常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」 「これ」とは,憲法で保障されている自由や権利(