クシュナー(手前)とトランプは本当に実力で一流大学に入学したのか? Kevin Lamarque-REUTERS <成功するチャンスは誰にでもあるはずだったのに、資産家が資金力で子供を一流大学に送っていた> アメリカン・ドリームを夢見ている人は、アメリカよりカナダや北欧に行ったほうがいい。 アメリカは本来、貧しい家庭に生まれても大金持ちになるチャンスがあることを誇りにしてきた国だ。「機会の平等」を重んじる理念は、アメリカ独立宣言にもうたわれている。成功するチャンスは誰にでもある......はずだった。 しかし、この理念が揺らいでいる。裕福な家庭の出身で学業成績が冴えない若者と、貧しい家庭の出身で成績トップクラスの若者は、大学卒業率に違いがない。それが今日のアメリカの現実なのだ。 いま騒ぎになっている不正入学スキャンダルは、こうした不平等が生まれる仕組みを白日の下にさらした。裕福な親が子供を