OECD(経済協力開発機構)が世界79の国と地域の15歳60万人を対象に科学、数学、読解力を測定した「PISA」と呼ばれる国際学力調査の結果が発表され、大きな話題となった。日本は科学5位、数学6位とトップレベルながら、読解力が15位と前回より順位を7つ下げてしまったことに関心が集まった。ちなみに、2000年の調査において、日本は科学2位、数学1位、読解力8位という結果であった。 『「高く売る」ためのマーケティングの教科書』(大﨑孝徳/日本実業出版社) 日本人の読解力が低下した要因に関しては、ゲーム時間の増加などによる学習時間の減少、SNSの普及によるコミュニケーションの短文化、読解力を養う学校教育の問題などが指摘されている。 今回の国際学力調査のトップ3に注目すると、3つの部門とも1位が中国主要都市・省(北京・上海・江蘇・浙江)、2位はシンガポール、3位はマカオと、中国および中華系の健闘が