北海道東部の太平洋沿岸で、ふだん、この海域ではほとんど取れないクロマグロの水揚げが相次ぎ、専門家は、海水温が例年より高いことが影響しているとみています。 北海道釧路市の鮮魚店では、地元で水揚げされたクロマグロが8日朝、店頭に並びました。 クロマグロが北海道東部の太平洋沿岸で取れるようになったのは先月下旬からで、漁獲量は7日までの10日間で合わせて95匹と、去年の同じ時期の7匹を大幅に上回っています。 大きさは15キロから25キロほどの小型のものが主体です。 漁業者の1人は「この地方でこれほど多く水揚げされるのは初めてで、とても驚いている」と話していました。 北海道東部でクロマグロの水揚げが続いていることについて、専門家からは海水温の上昇が影響しているという見方が出ています。 独立行政法人の水産総合研究センターによりますと、北海道東部の周辺の海水温は例年に比べて3度ほど高い15度程度にまで上