わたしはシャマラニアンなので、『ハプニング』も面白く鑑賞しました。ただ、シャマランの中ではまあまあ程度の出来だとは思います。どんな監督でも、成瀬でもジョン・ウォーターズでも、一定テンションのフィルモグラフィーはありえないし、P.T.A.ですら(これが一番好きという人も周りにいるが)『パンチドランク・ラブ』は30年後にP.T.A.評論が書かれる際、筆頭にあげられる作品ではないことはファンの人にもわかるわけで、『ハプニング』もシャマラン史の中では目立たない作品にはなっていくと思う。 本作のオチが明瞭じゃないというのも、確かに鑑賞前の高まりすぎた期待に応えきれないものだけれど、予想外のサスペンスというのを毎回作るうちの、オチのつけかたに関するおそらく試行錯誤の一環であったと思うし、今回のチャレンジングを(ンー・・・)と顧みたりするなら、作り手も次は違うパターンを狙ってくるでしょう。だから、これは
『東京デッドクルージング』を読みました。 東京デッドクルージング (『このミス』大賞シリーズ) [ 深町秋生 ] ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・は行ショップ: 楽天ブックス価格: 1,234円 おおまかな内容は、深町先生ご自身のこちらのエントリを参照のこと。 東京デッドクルージング - 深町秋生の序二段日記 今作は、青春の焦燥やほのかな恋を描いた前作『ヒステリック・サバイバー』や、父と娘の愛憎や喪失感をテーマとした前々作『果てしなき渇き』に比べ、描いているエモーションがより「怒り」に特化しているので、読むときの疾走感は随一です。 ヒステリック・サバイバー 作者: 深町秋生出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2006/11/02メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 68回この商品を含むブログ (55件) を見る果てしなき
「格差社会が秋葉原事件を起こした」とはよく言われることで、当ブログ管理人は「コイズミカイカクが事件を引き起こした」と書いて一部からお叱りを受けた(笑)。 この物言いに対して「右」から対抗すべく(?)、「サンデープロジェクト」で櫻井よしこが「日本国憲法が秋葉原事件を起こした」と発言。なんでも、現憲法が権利ばかり主張して義務をおろそかにする風潮を生み出したんだそうだ。 あほらしくなってその後の議論はまともに聞かなかったが、森本敏にさえ批判されるなど、誰からも賛同されなかったようだ。もっとも、森本は産経文化人とはいえ、安倍晋三よりも福田康夫を評価する人らしいから、首尾一貫しているとはいえるかもしれない。
こちらのブログには認証がかかっています。 ユーザー名 パスワード Powered by Seesaa
深町秋生新刊。すごくおもしろかったです! あまりの疾走感に、一気に読み通してしまった。ストーリーの中心となる激烈な暴力の描写はすさまじく、高橋ヨシキ氏の凶悪な装丁もあいまって、読者に強い印象を与えますが、わたしが読み終えてよりはっきりと感じたのは、日本、中国、韓国、北朝鮮と、同じアジアに生きる人間たちが共有する、アジア的情念でした。 それにしてもこの疾走感はどこからくるのだろうと、読みながらずっと考えていたのですが、ひとつとして場面転換のうまさは確実にあるとおもう。ストーリーは、ふたつのシークエンスが交互に描かれるという手法なのですが、これがとても効果的で、映像が浮かんでくるような、映画的なイメージがある。日本人民兵のシークエンスは、激しいバイオレンスを中心に躍動しており、またA地点からB地点への移動、B地点からC地点へ…という動きの連続もあって胸がどきどきしてしまうのだが、一方で、謎の暗
ご無沙汰しております。 何だかんだ言って結局更新が途絶えたじゃないか、と糾弾されてもしかたないペースになってまいりましたけれども、まあしかしこの猛暑じゃもうしょうがないとしか言いようがないのであります。 そんなことはこっちに置いておくとして、いつぞやお話しした超人ハルクの友情物語。このお話には続きがあった。それも第2弾第3弾という3部構成で。ということで今日はその中篇。後篇はたぶん年内には紹介するのじゃないかという予感がしています。 さて前回、えーマーベル・ユニバース最強のヒーローことセントリーがやって来てちょっと協力しちゃくれないか、と言われ、マブダチの頼みなら深く考えちゃいけないぜと二つ返事でこれを承諾したハルク。このモンスターと呼ばれて疎まれてきた男の、あまりの無邪気さに俺は泣いた!さっきも自分で書いた日記を確認のために読み返してまた泣いた!あほか! それで前回書き忘れたけれども、こ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く