安田浩一氏 緊張が続く日中関係、沖縄の米軍基地問題など民主党政権が積み残した外交課題は多い。日本外交は閉塞(へいそく)感が深まっているようにも見える。安倍晋三政権はもつれた糸を解きほどけるか。「国と国」の関係の現状と未来像を各界の識者に聞く。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ―著書「ネットと愛国」でネット右翼、市民右翼などと呼ばれる「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の実態を描いた。排外主義的な言動を繰り返す彼ら、彼女らはどんな人たちか。 「あなたたちの『敵』とは誰ですかと聞くと中国、韓国、北朝鮮、在日コリアンなどを彼らはまず挙げるが、それ以外ではマスコミ、公務員、教師などの答えが続くんです。何となく既得権益に恵まれていて、発言する回路を持っている人たち。彼らはそう考えて敵とみなす。若者が中心だが、リーダー格は40代。若者だけの運動