茨城・つくば駅と東京・秋葉原駅を結ぶ路線「つくばエクスプレス(TX)」で3日午前、男性乗務員が体調不良を訴えた後も30分超にわたり1人で乗務を続けていたことが判明した。列車の運行を管理する総合指令所も状況を把握していた。乗務員本人が乗務可能と主張したため、体調不良で出発が遅れた後も単独乗務は続き、乗務員は緊急交代後に救急搬送された。TXを運営する「首都圏新都市鉄道」(本社・東京都千代田区)は「安全上問題は無かった」としているが、識者は「言い出しにくい状況があったのでは」と指摘している。 この列車は自動運転で、乗務員はドアの開閉や、線路上の障害物の目視のほか、緊急時の操縦などが主な業務という。