2008/05/19 (月) カフケスクな日日。 ■「海辺のカフカ」を読み始め、読み終わるまでの一週間にいくつかの佳き知らせが入った。それらはいずれこのサイトでも書くことになるであろう。さらに、その一週間に何本かの唾棄すべき映画も見た。その一本をここに掲げ、切り捨てよう。 コンビニのトイレで鍵の開け方がわからなくなって携帯で110番する日本人、家の鍵が見つからないと110番する日本人が増えているという。それほど日本人、というか人類は劣化して来ている。中でも激しい劣化を見せているのが、「ミスト」の脚本を書き監督をしたフランク・ダラボン。 「ショーシャンクの空に」を作った気概はゼロ。モンスターをメタファーにしたいのならば登場人物にリアリティがなければ駄作となる。そういった中途半端なモンスター描写があり、およそ緊迫感と懸け離れた人々のリアクションがある。さらに、チープなカメラワークあり、チープな