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ブックマーク / www.the-journal.jp (8)

  • マスコミが原発事故報道で腑抜けになるワケ(1) (News Spiral)

    3月25日25時半からのTV朝日「朝まで生テレビ」は、「福島第一原発の危機回避なるか?」「大地震、大津波から2週間、現状の問題点と復興への道とは?」と銘打って、島田保之=東京電力執行役員営業部長、放射線科学の専門家である松義久=東京工業大学准教授、藤城俊夫=元日原子力研究所大洗研究所長などの当事者や専門家もパネリストに招いていたので、ライターとしての出世作『原子力戦争』(講談社文庫、絶版)の著書もある田原総一朗の司会の下、相当突っ込んだ議論が展開されると期待したが、実際は、今なお続く事故の実態やその危険な見通しには全く触れることなく、むしろ勝間和代の「放射性物質が実際より怖いと思われていることが問題」「今回の原子力の問題でも、死者が出ましたか?」といった露骨な原発擁護発言が罷り通る有様だった。 田原に問うと、「まあいろいろあってね」と言葉を濁したが、周辺に取材したところ、当初、テレビ

  • 森達也:震災 (News Spiral)

    3月11日、僕は六木のアークヒルズ16階にいた。テレビ・ドキュメンタリー企画の審査会に参加するためだ。会が始まってすぐに、床と壁が激しく揺れた。最初は横揺れ。次にはドスンと下から突き上げてくるかのような縦揺れ。そしてまた激しい横揺れ。審査会のスタッフが「このビルは免震構造で揺れるようにできていますから大丈夫です」と叫ぶように説明したが、揺れはまったく収まらない。ビル内のアナウンスが、非常階段を使ってビル外に退避するように呼びかけ始め、審査委員の一人である崔洋一が、「この揺れは確かに尋常ではない。全員でビルの外に出よう」と声をあげた。 実のところ僕は高所恐怖症だ。遊園地では下から見上げるばかりだ。ビルの16階など、来ならいるべき場所ではない。それが激しく揺れている。相当に動揺した。「高所恐怖症なんです」と傍らの崔に囁けば、「実は俺もそうなんだ」との言葉が返ってきた。 結局のところ審査会は

  • 田代まさしさんと薬物依存について (篠田博之の「メディアウォッチ」)

    審判:田代まさし著 創出版 1470円 私は死刑囚とのつきあいも多いけれど、一方で芸能人の薬物依存にも、三田佳子さんの息子、田代まさしさんのケースなど深く関わってきた。田代さんは昨年6月、3年半の服役を終えて出所したのだけれど、彼が逮捕当時『創』で連載を執筆していた関係で、私は裁判にも情状証人として出廷するなど、4年前の覚せい剤事件にはかなり関わった。その田代さんが、薬物依存から家庭崩壊、刑務所での生活や出所後の状況などをまとめた著書『審判』をこのほど、創出版から出した。 最近、大学生の大麻汚染が問題になっているが、実は薬物汚染というのは、一般に思われている以上に日社会を蝕んでいる。留置場や拘置所では、石を投げると薬物依存者にあたると言われるほどだ。日の薬物依存対策は、欧米に比べるとひどく遅れていて、逮捕した者を刑務所に送って痛い目にあわせるという原始的な考え方だ。依存症なのだから治療

  • 新聞が書かない民主党の「公約破り」 (山口一臣の「ダメだめ編集長日記」)

    民主党の鳩山新内閣がきょう正式に船出する。「官邸主導 一進一退」(朝日)、「準備不足の船出に」(毎日)、「鳩山人事は『安全運転』」(読売)、「無視できぬ『小沢』」(産経)と各紙の紙面は関連ニュースで埋まっている。だが実は、この新政権発足にあたって新聞がまったく触れていない重大なことがある。 それは、歴代民主党代表が約束してきた「政府会見を記者クラブ以外のメディアにも開放する」という方針が一部メディアの圧力と党内守旧派によって握りつぶされたという事実である。数時間後に行われるであろう新内閣発足の記者会見も閣僚の会見も、「民主党革命」といえる今回の政権交代を象徴するかのように、来はすべてのメディアに対して開放されるはずだった。それが直前に撤回され、従来どおり官邸記者クラブである内閣記者会に対してのみ、行われることになりそうなのだ。 総選挙が終わった直後から、実はこの問題に関して水面下で熾烈な

  • 過剰反応社会の危うさ (山口一臣の「ダメだめ編集長日記」)

    やっぱり少し(いや、かなり)おかしい。 新型インフルエンザが疑われた横浜の男子高校生の感染が否定されたとき、校長先生が思わず涙していた。それほどのことかいと思う一方、マスコミをはじめとする周りからのプレッシャーがよほどひどかったんだろうと想像した。その後、成田の女性、愛知のビジネスマン、横田基地の乳児……と簡易検査で陽性が出ただけで厚労相が真夜中の記者会見を開いたり。「疑い」だけで過剰に不安のタネをふりまいているとしか思えない。 米オバマ大統領は新型インフルエンザは深刻な事態であると前置きしつつ、しかし「(状況は)通常のインフルエンザのコースをたどっているようだ」と語り、メキシコ政府も早い段階で「このインフルエンザは治療できる」との見解を国民に示していた。 それが日テレビを見ていると、厚労相に限らず、主要閣僚が深刻な顔をして「なんとしても水際で抑えなければならない」などと言う姿が映し出

  • http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/04/post_63.html

  • 紀香VS.陣内 離婚の情報戦 (山口一臣の「ダメだめ編集長日記」)

    検察VS.小沢の情報戦より、だいぶわかりやすかったのが、「藤原紀香・陣内智則」の離婚騒動だ。 19日、木曜日のスポーツ3紙(報知、日刊、スポニチ)が、同時に1面トップで、「紀香離婚」を報じたのだ。 この種のネタが3紙同着というのも珍しい。 ほぼ発表に近いかたちのリークなら各紙が報じるはずだし、純粋な特ダネなら、1紙が完全にリードするはず。 そこで、各紙の見出しを並べると、 報知:紀香スピード離婚 昨年秋ごろから関係悪化…修復不可能に 近日中に届け提出 日刊:紀香離婚へ 陣内の暴力との情報も スポ:紀香離婚へ 陣内とわずか2年で… すでに別居 となる。唯一、報知だけが「へ」の文字がなく断定的だ。 しかも、「昨年秋ごろから…」と具体的な経過に触れている。 日刊はあくまで「情報も」だし、スポニチの「わずか2年」は、取材しないでも書ける見出しだ。 芸能記者に裏話を聞いてみると、「確かに報知が先行し

  • 北野誠降板の件、鋭意取材中 (山口一臣の「ダメだめ編集長日記」)

    確かに不可解な出来事ではありますが、今回ばかりは関係者の口がホントに重く、なかなか真相がつかめません。 ネット上で語られている憶測ももちろんトレースしています。 しかし、裏が取りきれないというか、つながりが証明できない状況です。 少なくとも宗教がらみの話は違うと思われます(現時点では)。 しかし、こうなるとますます真相が知りたくなるのが人情というもの。 みなさんご指摘のように芸能界の大きな「闇」は潜んでいるような。 担当記者が鋭意取材中ですが、さて締切までにどこまで迫れるやら……。 ところで、明日(というか今日)発売の週刊新潮では、阪神支局襲撃事件犯告白手記の「誤報」について、編集長自らの署名で10ページにわたる経緯説明を載せています。 詳細は同誌を読んでいただきたいのですが、前回、このブログで指摘したように、要は「騙された」ということのようです。 それについてはまた改めて。

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