ダブル 作者: 深町秋生出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2010/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 69回この商品を含むブログ (21件) を見る久しぶりに現代が舞台のアクション小説を読む。これは行間にねっとりした 情感が溢れていて実に読みごたえがあった。二重三重にも仕掛けが張ってあり ミステリーとしても面白いし、心理的なサスペンスが強烈で緊張感が途切れない。 女刑事と敵役の犯罪組織のボス神宮の造形が特にいい。 あとで考えるとかなり複雑な設定の話なんだけど読んでいる間はまったく気に ならず骨太のアクションシーンもあってむしろシンプルな読後感がある。 前回の『東京デッドクルージング』では、『狂い咲きサンダーロード』のようなアナーキーな死闘を目指したけれど、今回は香港黒社会映画の美学にこだわりました。ジョニー・トーの『ザ・ミッション 非情の掟』、アンドリュー・ラウ&アラン・マ