囲碁で史上初めて七大タイトル独占を達成した井山裕太七冠(27)が、七冠達成後初めての防衛戦となる「本因坊戦」に勝って5連覇を果たし、「永世本因坊」の資格を獲得しました。 29日から福島市で行われていた第5局は、両者譲らぬ攻防となりましたが、終盤、井山さんが優勢に進め、30日午後7時26分、高尾さんが投了し、177手までで黒番の井山さんが中押し勝ちしました。井山さんは七冠を維持するとともに、囲碁では最も伝統のある本因坊戦で5連覇を達成し、自身にとって初の名誉称号となる「永世本因坊」の資格を獲得しました。「永世本因坊」は世襲から実力制に移って以降5人目で、井山さんは「二十六世本因坊」となります。 対局のあと、井山さんは「1局目はチャンスらしいチャンスもない負け方で、力不足を感じたが、それ以降の対局は自分の力を出せました。『永世本因坊』がかかる対局はなかなかあるチャンスではなく、応援してくださっ