我々の仕事と切っても切れない関係にある数々の書類。 その中で、よくできた書類とは、書き手の狙い通りに「人を動かす書類」を指す。 そんな優れた書類を作るには、どこに注意を払うべきか。 「相手を動かすには、相手の立場に立って書類を作る必要がある」 『すごい人のすごい企画書』などの著書があるビジネス書作家、戸田覚さんはこう強調する(インタビューを54ページに掲載)。これこそが、人を動かす書類の多くに共通する「法則その1」だ。 法則1 相手の立場に立って書く ビジネスに関わる書類をロジカルに書くのは当たり前。そのうえで、相手の立場に立ち、相手が何をしたいのかを忘れないようにしよう。自分の伝えたいことだけを書類に書き連ねても、相手の心には響きにくい。相手の知識や考え方に関心を持ち、理解してもらうための書き方を工夫するのが、できるビジネスパーソンだ。 日経ビジネスアソシエ 2009年3月17日号の特集