株式のアクティブ・ファンドが、平均的に見て、TOPIXなどの市場平均に勝てないことについては、かなり広く知れ渡ってきたようだ。たとえば、日本の株式ファンドマネジャーは市場の平均よりも電気業種の株を多く持ち、金融株を少なく持つような傾向があるので、市場の動きとこうした傾向が合致したときには、アクティブ・ファンドの平均が市場平均を凌駕するデータが出ることがあるが、長い目で見ると、日本のみならず米国でも、アクティブ・ファンドは市場平均、そしてインデックス・ファンドに勝てないことが多い。 その最大の原因は手数料率の違いだ。年間数十ベイシス(1ベイシスは100分の1%)の差であっても、継続的に影響するので、市場平均と戦うファンドマネジャーにとっては重い負担になる。 この傾向は、運用対象が変わっても同じだ。「日本経済新聞」(10月11日朝刊)に「シティグループ世界国債インデックス」をベンチマークとする