長崎半島の西4.5kmの沖合いに位置する端島(はしま)。軍艦島と呼ばれるこの島は、かつては海底炭鉱によって栄華を誇っていましたが、炭鉱の閉山とともに島民がいなくなり、現在は無人島となっています。世界遺産への登録の動きも出てきて今再び注目を集めている軍艦島をご紹介します。 1.島の概要及び歴史端島の歴史をひも解いていくと、19世紀にまで遡ります。初めて石炭が発見されたのが1810年のこと(異説あり)。 その後、江戸時代の終わりまでの採掘は比較的小規模でした。 明治時代 1890年(明治23年)に鍋島孫太郎から端島の所有権を譲り受けた当時の三菱は、その後100年以上にわたって炭鉱として開発し、小学校の設立など居住するための基礎を築きあげました。 1916年、日本で最初の鉄筋コンクリート製の集合住宅が建設されました。 この頃から、島の外観が軍艦に似ている事から「軍艦島」と呼ばれるようになりまし