今年が「電子書籍元年」と呼ばれるのは、アマゾンのキンドル、アップルのアイパッドなどの端末の登場がきっかけとなったことは間違いない。これによりコンテンツの流通形態が「物流からネットワークへ」移行するだけでなく、読者の手元にある本が「紙から電子ディスプレイへ」と変化することになる。 産業構造の変化だけでなく、図書館や学校などで本の果たしてきた文化的役割についても変化が予想される。 端末への注目が高まるなかで、いささかの不安を伴って議論を巻き起こしている分野に教育への利用がある。 「デジタル教科書」という言葉が持つ印象と影響は、単に教材や教科書をデジタル化して端末で読むことにとどまらない。子どもたちが、端末を持つことで重いランドセルから解放されるという明るい提案がある一方で、教室での授業風景が一変するかのような紹介がされている。このため、長年経験を積んだ教授スタイルを持つ教師の間でも不安や
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