今年が「電子書籍元年」と呼ばれるのは、アマゾンのキンドル、アップルのアイパッドなどの端末の登場がきっかけとなったことは間違いない。これによりコンテンツの流通形態が「物流からネットワークへ」移行するだけでなく、読者の手元にある本が「紙から電子ディスプレイへ」と変化することになる。 産業構造の変化だけでなく、図書館や学校などで本の果たしてきた文化的役割についても変化が予想される。 端末への注目が高まるなかで、いささかの不安を伴って議論を巻き起こしている分野に教育への利用がある。 「デジタル教科書」という言葉が持つ印象と影響は、単に教材や教科書をデジタル化して端末で読むことにとどまらない。子どもたちが、端末を持つことで重いランドセルから解放されるという明るい提案がある一方で、教室での授業風景が一変するかのような紹介がされている。このため、長年経験を積んだ教授スタイルを持つ教師の間でも不安や
書店最大手の紀伊国屋書店(本社・東京)が、紙の本と電子書籍の両方を扱って相乗効果を狙う電子書店を年内にも開設する。店舗を持つ書店では国内初の試み。他の大手書店も追随する見込みで、電子書籍の普及が一気に加速する可能性がある。 電子書店は「紀伊国屋書店BookWebPlus(ブックウェブプラス)」。電子書籍は約1200タイトルをそろえ、1年以内に3万タイトルに増やす。紙の本も、店舗とネットで取り扱っている約80万タイトルを並べる。 当面はアップル社のiPadとiPhone向け。ユーザーは、ソフト配信サイト「アップストア」から無料で入手できる専用アプリを通して購入する。今後発売される電子書籍端末にも、条件が合えば対応する。 米アマゾン社の電子書籍専用端末「キンドル」の日本版が来年には発売される見込みで、その前に市場の主導権を握るのが狙いだ。 オープン時点では、光文社の約600タイトル、講
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く