辞めていく人間に 「お前みたいなやつは、どこへ行っても通用しない」 という、説教をする人がいる。 辞めるときになって、そんな言葉をかけるのもどうかと思うが、これについて一つ思うところがある。 果たして「どこへ行っても通用しない」は真実なのか? という疑問だ。 * 私がコンサルタントだったころ。 様々な会社で、辞めていった人間には直接言わなくとも、経営者や管理職が 「ああいう人間は、どこへ行ってもダメだよね」 と言うのを、よく聞いた。 とはいえ、この物言いは議論を呼ぶ。 実際、 「人はそんなに変わらない」 と考える人と、 「場所や環境が変われば、その人のパフォーマンスも大きく変わる」 と考える人が結構はっきりと分かれるからだ。 例えば、前者の代表的な例として、採用の際に「前職のパフォーマンス」を見ることが挙げられる。 平たく言えば、多くの人は ・どんな役割だったか? ・どのようなパフォーマン