日本が発展途上国などに低い金利で資金を貸し出す円借款の今年度の総額は主にアジアで鉄道などのインフラ需要が拡大していることから19年ぶりに過去最高を更新することになります。 国別には鉄道建設の資金としてフィリピンに2420億円、インドネシアに770億円の供与を決めました。インドでは日本の新幹線技術を導入した高速鉄道事業を受注する一環としてインド西部の鉄道建設などに1240億円を供与することを決めています。 また、日本企業の海外進出を後押ししようと日本企業への発注を条件とする円借款の割合は昨年度の11%から44%へと大幅に増えています。 アジアではAIIB=アジアインフラ投資銀行を主導する中国が資金供給を活発化させており、日本としては円借款を最大限活用して各国のインフラ投資を促していく考えです。