監督:樋口真嗣、脚本:渡辺雄介、町山智浩 あらすじは適当にググって調べてください。 本作は前編、後編と分かれているため、後編を見てから何か感想を書こうと思っていたのだけれど、たまたま私の嫌いなパターンの評論を目にしてしまったので、書かざるを得ないと思った。 ・その1 私が嫌いなのは、「PC(ポリティカル・コレクトネス)的にどうか」という観点が最初に持って来られるタイプの評論である。 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が「一般的に男しか見ないような」バイオレンスもののわりには、非常にPCに気を遣ったというか突き抜けた感のある作品だったせいもあるのか、従来、「男しか見ないような作品」でもPC、とくにジェンダー描写には、ネット上で非常に多くの「ものいい」がつくように感じられる。 監督の樋口真嗣は、パシフィック・リムにおいて「おれならもうちょっと女性パイロットをエロくとる(大意)」みたいなこと