【カラカス=岩田誠司】英領フォークランド(スペイン語名マルビナス)諸島の帰属を巡り英国と戦火を交えたアルゼンチンのメディアは、8日死去したサッチャー元英首相について大きく報じた。 1982年に起きたフォークランド紛争で、アルゼンチンは600人以上の死者を出した。地元紙ナシオンはウェブ版で「マルビナスでアルゼンチンを打ち負かした鉄の女死去」の見出しを立て、その人柄を「極端に厳しく、何度も議論を呼ぶ決断をしてきた」と紹介した。 特に300人以上が犠牲になった巡洋艦ベルグラノ号撃沈について、同艦が封鎖海域外を航行していたにもかかわらず、サッチャー氏が攻撃を命じたと指摘。「戦闘をやめることもできたのに、むしろ激化させた」「裁かれることなく無罪のまま死んだ」という、退役軍人マリオ・ボルペさん(53)の言葉を紹介した。クラリン紙も「残忍さをもって指揮し、撃沈にためらいもなかった」と評論した。 続き
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