ホンダが韓国に自動車部品調達のための購買部門を立ち上げた。米国や中国など工場がある海外拠点には購買部門を置いているが、生産拠点のない国に購買部門を設けることは異例。韓国製部品は、日本製に比べて価格が2、3割安いうえ、現代自動車の世界進出に伴って品質面でもひけを取らなくなってきたためだ。効率よく調達することで価格競争力を高める狙いだ。(フジサンケイビジネスアイ) ホンダが韓国法人内に購買部門を新設したのは今年4月。一部車両で韓国製部品を採用したことはあるが、部品調達商談会やインターネット経由で韓国部品メーカーと接点を持つ程度だった。 「日本に事務所を設ける韓国部品メーカーはほとんどなく、優良メーカーの発掘は難しい」(同社幹部)のが実情だ。 韓国に購買部門を設けることで、直接部品を選別し、発注する取り組みを本格化させる。これにより、品質向上とコスト競争力を両立させたい考えだ。 韓国製部品の採用