暗闇で光る猫、サソリの毒を持ったキャベツ、ワクチンの代わりになるバナナ……。まるでSFの世界の話のようだが、これはすべて遺伝子工学によって現実の世界に産み出されたものだ。そして、これはほんの一例でしかない。あなたの日常生活は遺伝子工学によって作られた有機体であふれかえっている。もちろん、あなたが普段何気なく食べている食品にも遺伝子組み換え技術が使われている。 分わかりやすい数字にすると、アメリカ産トウモロコシの45%、アメリカ産大豆の85%、そしてスーパーで売られている加工食品の実に70~75%は遺伝子が組み換えられた材料を含んでいる。 ちょっと怖いリストかもしれないが、あなたはどう思うだろう? ■その1:暗闇で光る猫 韓国のクローン科学者は暗闇で光る猫とそのクローンを産み出した。「暗闇で光る」といえば蛍光塗料だが、まさにタンパク質を合成する遺伝子をウイルスを使って蛍光タンパク質を合成する