東京都内の高校1年の女子生徒(16)は、中学時代、部活に塾にと忙しい生活を送る中で朝起きられなくなり、不登校に。昼夜逆転の生活も送りましたが、起立性調節障害、睡眠相(そう)後退症候群という病の治療を経て、高校進学を果たしました。軌跡をたどります。 朝起きられず不登校 体が「ぐたー」として起きられない――。女子生徒が、風邪をひいたことをきっかけに不登校になったのは、中学2年の秋のことだった。 予兆は中学2年になる前の春休みにあった。進学塾に通い始め、生活のリズムが大きく変わった。 バドミントン部の活動を終え、週3日は塾へ。帰宅は午後10時を過ぎることもしばしば。夕食をとり入浴し、宿題をすませると、いつの間にか、時刻は午前0時をまわっていた。 「そろそろ寝よう」。ベッドに入り、横になっても1時間ほどは脳が覚醒しているのか、眠れない。ベッドに携帯型ゲーム機を持ち込み、ゲームを始めると、すぐに午前