NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の若手研究グラント(産業技術研究助成事業)の一環として、京都大学は変速時に駆動力抜けのない変速システムを開発した。 自動車の変速システムは基本的に変速する際にギアの噛み合いが外れる瞬間があり、エンジンやモーターなど動力計の駆動が車軸側に伝わらない時間が存在する。マニュアル変速の場合はクラッチを切ってシフトするため意識的にコントロールするが、自動変速の場合は”アクセルを踏んでも加速が遅れる”のが運転ストレスとなり、また駆動力が伝わらない時間の速度低下を補うため変速後に余分に加速操作を入れる必要があるなど、運転感や低燃費性能上の問題があった。 無段変速装置(CVT)は変速時にも常時駆動力を伝達するとはいえ、歯車式のギアに比べて伝達効率が悪いためEVでは一般的に採用されていない。また、デュアルクラッチトランスミッションはギア列を2段にする