「ブロードバンド時代はいずれモバイルにも来る。そう思ってイー・モバイルを設立した」。INTERNET Watchの創刊10周年を記念したシンポジウムにおいて、イー・アクセスの代表取締役会長兼CEOで、イー・モバイルの代表取締役会長兼CEOの千本倖生氏が語った。 昨年11月、イー・モバイルは、ソフトバンク傘下のBBモバイルや、アイピーモバイルらとともに、携帯電話事業への新規参入が認められた。「2006年ケータイ大競争時代の幕開け」と題した今回の講演はまず、同氏の経歴紹介からスタートした。日本電信電話公社(現NTT)の技術者だった千本氏は、1984年に第二電電(DDI)の設立に参画、DDIはその後KDDIに成長する。 それから国内外の大学で教授や研究員を務めた同氏は、1999年にADSL事業を展開するイー・アクセスを創業。現在では、ニフティなど約30社のインターネットサービスプロバイダー(IS