GPU黒歴史の1回目は3dfxの「VSA-100」について解説した。しかし3dfxの場合、VSA-100以前に見事な黒歴史製品と言われてしかるべき、「Voodoo Rush」という製品があった。3dfx社内での型番は「SST-96」で、これは「SST-1」という型番だった初代「Voodoo Graphics」をベースにしたものである。 2Dを持たないVoodooの欠点解消を狙う 前回も少し説明したが、最初の製品であるSST-1ことVoodoo Graphicsは、3D表示の機能のみを持っていた。そのためVGA互換の2Dビデオ表示は不可能だったから、別にVGA互換のグラフィックスカードを組み合わせて使う必要があった。ゲームマニア向けにはこれでも問題はなかったのだが、もう少し販路を広げようと考えると、やはり2Dグラフィックスカードが別に必要というのは、なかなか問題が多い。そこで、「1枚のカード
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