「日本は税金が高い」という声をよく耳にしますが、実際にはどれくらい高いのでしょうか? このブログでは過去に法人税の異常な高さについては度々取り上げ、それが結果的に我が国の雇用の喪失や税収の減少を招いていることを問題視してきましたが、今回は、みなさまの関心が特に高い、個人の所得課税について国際比較をしてみましょう。 ■所得税の最低税率 → 日本5% 米国10%、ドイツ15%、英国20% ■所得課税(所得税+住民税等)の最高税率 → 日本50% 米国45%、ドイツ47%、英国40% 個人の所得に対する最高税率が一番高いのはやはり日本でした。単純な税率比較からいえば、最低税率と最高税率の差が2倍しかない英国がもっとも頑張った人が報われやすく、最低税率と最高税率の差が10倍の日本がもっとも低所得者に優しい一方、高所得者に厳しい累進課税となっています。そのため、日本では頑張っても勤労所得だけで富裕層