林舞輝のテクニカルレポート特別編:湘南ベルマーレvs横浜F・マリノス ロシアW杯で大好評を博した林舞輝のテクニカルレポートが復活。欧州サッカーを二分する2大戦術潮流「ポジショナルプレーvsストーミング」の縮図となったルヴァンカップ決勝を分析する。湘南ベルマーレの初戴冠の裏には、日本サッカーの将来の目指すべき道も暗示されているのかもしれない。 モンバエルツが企画・ポステゴグルーがデザイン・マンチェスター・シティが監修する「ポジショナルプレー」の横浜F・マリノスは、両ウイングをサイドに張らせるのではなくハーフスペース強襲に特化させ、扇原をアンカーにした[4-3-3]。対する「ストーミング」の湘南ベルマーレは、2シャドーを置いた日本式の[3-4-2-1]で挑む。 横浜の位置的優位を消す、湘南の2シャドー このシステムの噛み合わせの時点では、ベルマーレに分があると言わざるを得ない。この配置の組み合