『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、派出所に勤務する警察官・両津勘吉が、ケタはずれの好奇心と行動力でもって暴れまわり、周囲の人物を巻き込んでいくギャグ漫画だ。1976年6月22日発売号から連載がスタートし、2016年9月3日発売号に最終回が掲載されるまでの40年間、作者の秋本治先生はいちども連載を休まず執筆を続け、コミックスは全200巻に到達した。 主人公の両津勘吉(通称:両さん)は、様々な遊びやホビーに造詣が深い人物という設定で、連載中はたびたびその時代に流行しているアイテムが題材として取り上げられた。もちろん、ファミコンに代表されるテレビゲームも例外ではない。この「こちゲー」では、コミックスに収録された全1952話の中から、テレビゲームやそれに類するものが登場するエピソードを取り上げ、その時代背景とともにゲームがどのように社会と関わっていたかを解説する。