「地域による格差はたしかにあります。でも、今に満足してる同い年の子たちにまで格差の現状を伝えることが、本当にその子たちを幸せにするのかなって。いつも自分に問いかけてます」 そう語るのは、青森県に住む高校2年生の木村栞(しおり)さん。木村さんは、都市と地方の情報格差・機会格差・意識格差に取り組む学生団体「LINDEAL(リンディール)」の活動メンバーである。 LINDEALは、「東北の高校生が “自分の未来は自分で作る” という意識を持つ」ことを目指して、青森の高校生らが立ち上げた団体だ。地方でのあらゆる格差をゼロにすべく、同じ世代に向けたサマースクール・課外活動についての情報発信や、高校生同士の交流の場の提供などを行っている。 都市と地方の格差。街の規模も、環境も、文化にアクセスする機会も、将来の選択肢も違うなかで、青森に住む若者たちには、格差の実態がどのように見えているのだろうか。「格差
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