縁あって、著者の外道父さんから直接献本して頂きました。600 ページを超える単著で、ものすごいボリュームに圧倒されますが、一読してみるとどれも必要不可欠なことばかりでした。特に、組織の規模に合わせたそれぞれのフェーズでの著者の経験に基づくベストプラクティスは非常に勉強になります。 なお、こちらの読書感はあくまで僕個人の意見であり、所属する組織・団体を代表するものでは一切ありません。 技術より大事な”考え方” 本書は細かい技術の各論について述べた部分よりも、インフラエンジニアとして最も大事な”考え方”をとうとうと、ある意味くどいくらいに繰り返し述べる部分が多いです。全体を通して、外道父さんの考えるインフラエンジニア像というものがひしひしと伝わってくると思います。 いくつかグッときたフレーズがあったのですが、例えばこれ。 新人君がレビューを求めてきた時、「これで年に 8 時間以下のダウンタイム