水産物の養殖は30年で大きく成長している。2030年までに食べる魚の3分の2は、養殖魚になると予測されている。 Shutterstock/leo w kowal 世界の魚介類の生産・消費量は、増加の一途を辿っている。国連食糧農業機関(FAO)によると、魚介類の消費量はこの30年で倍増した。2030年までに、1人当たりの年間消費量は21.5キロに達すると予測されている。 私たちが食べる魚は漁獲される天然のものと、養殖のものの2種類がある。年間1億7900万トン生産されている魚介類の半分近くは養殖によるもので、世界的にみると、魚介類の養殖はこの30年間で527%も増えている。 中国やインドネシアでは漁業生産の7ー8割を養殖が占めており、全体の生産量が減少傾向にある日本でも、養殖の割合は高まっている。日本ではマダイは8割、ブリ類は5割が養殖だ。 健康志向や食習慣の変化により魚介類への需要が増える