ブラックホールの近くは、重力がとても強いのでいろいろと不思議なことが起こります。そのひとつに、時間の進み方が他の世界とちがってしまうということがあります。ブラックホールの表面のように、重力が究極に強い場所では、そこでは一瞬の間でも、他の宇宙では永遠に近い時間が流れることになります。その意味で、確かに宇宙の終わりを見ることができるかもしれません。 ブラックホールに落ちていく友達を外から眺めていると、重力が強くなるにつれて、友達の動きは少しずつ遅くなり、最後にはほとんど止まってしまうように見えます。(ただし、落ちていった友達を目で見るのはとても難しいです。また、友達はバラバラになっているかもしれません。) もし友達の姿を見ることができれば、宇宙が続く限りブラックホールの表面で止まっているように見えるでしょう。 友達が止まって見える場所を、「事象の地平面」と呼びます。「事象」とは、様々なできごと