【モスクワ=遠藤良介】インタファクス通信などによると、ウクライナの首都キエフの地区裁判所は5日、職権乱用罪で訴追されていた親欧米派のティモシェンコ前首相の拘束を認め、前首相は公判中に拘束された。 同国では昨年2月の大統領選で親ロシア派のヤヌコビッチ現大統領がティモシェンコ氏を僅差で破り当選。前首相側は訴追について「政治的意図によるものだ」と反発していた。 訴追内容によると、ティモシェンコ氏は親欧米派のユシチェンコ政権の首相だった2009年1月、債務問題からウクライナ向け天然ガス供給を停止したロシアと、不当に高い価格でガス供給再開に合意したとの罪に問われている。地区裁はティモシェンコ氏が審理を妨害しているとの理由で検察の拘束要求を認めた。